奈良県は、年少人口(0~14歳)の転入超過数が多く、2022年時点の統計では関西で1位、全国で12位にランクインしています。
このデータから、子育て世代に大変人気が高いエリアであることがわかります。
人気の理由として、自然豊かなことだけでなく、大阪府や京都府へのアクセスが良い点も挙げられるでしょう。
幼少期から自然に触れられるだけでなく、進学を考える時期になれば、都市部へ出向くことも可能なため、必然的に将来の選択肢の視野が広くなります。
もちろん、奈良県が子育て支援に力を入れている点も大きな要因です。
県内には、子育てに関する質問・相談ができる支援センターが多く設置されており、保育サービスも充実しています。
小中学校では、1人につき1台のタブレットが貸し出されるなど、先進的な取り組みも導入されています。
自然の豊かさで注目を集めているように見える奈良県ですが、実は学業にも大きく力を入れているのです。
そのほか、地域で子育てを助け合う仕組みとして「ファミリー・サポート・センター」があります。
これは育児の援助をしてほしい人(依頼会員)と育児の援助をしたい人(提供会員)が会員となり、互いに助け合うボランティア活動です。
保育園の送迎や、子どもの体調が悪い時の預かり、仕事で帰りが遅くなる時の見守りなど、あらゆるシーンで利用できます。
地域の中で頼れる人がいる安心感は、子育て中の大きな支えになります。
そして、民間企業や団体などが子育て世代を後押しする「なら子育て応援団」という取り組みも進められています。
これは、県が企業などと協力して、子育て世帯を応援するサービスや優待制度を提供するものです。
割引やポイント上乗せ、ノベルティプレゼント、搾乳室やキッズルームおよびミルクのお湯提供などのサービスがあり、子育て家庭の家計を助けてくれます。